現在入手困難な樹脂一覧【2026年版】

現在入手困難な樹脂一覧【2026年版】

近年、原材料不足や国際情勢の影響により、樹脂材料の供給が不安定な状況が続いています。特にエンジニアリングプラスチックや高機能樹脂では、「発注しても入らない」「納期未定」といったケースも増えています…!

ここでは、現在入手が困難になりやすい樹脂材料とその理由を整理し、設計・調達時の判断に役立つ情報をまとめました!

材料名入手難易度主な原因代替のしやすさ注意点
POM原料制約+需要増寸法安定・摩耗特性の代替が難しい
PA66原料不足・欧州影響吸水特性が代替時のネック
PEEK非常に高生産メーカー限定×代替困難・価格高騰
PTFE中〜高フッ素規制摩擦特性の再現が難しい
PPS半導体需要集中ガラス入りは特に長納期
PC原料影響光学用途は代替注意

POM(ポリアセタール)

標準グレードでも納期が不安定で、メーカーによっては受注制限がかかっています。特に継続案件で同一グレードを確保するのが難しくなっています。

不足の主原因

  • 原料(ホルムアルデヒド系)の供給制約
  • 自動車・精密機構部品向けの需要増加
  • 一部化学プラントの停止・縮小

現場で起きている問題

  • 納期未定(回答が出ないケース)
  • ロット制限による調達難
  • 同一材の継続使用が困難

POMは「低摩擦+寸法安定性」が強みのため、完全な代替は難しいです。特に摺動部では摩耗やガタ発生リスクに注意が必要です。

PA66(ナイロン66)

常に供給がタイトな状態で、特にガラス繊維入りグレードは納期が長期化しています。

不足の主原因

  • 原料(アジピン酸など)の供給不足
  • 欧州のエネルギーコスト上昇による減産
  • 自動車向け需要の回復

現場で起きている問題

  • 材料ロットごとの物性バラつき
  • 吸水状態による寸法変化
  • 乾燥管理の重要性増加

ナイロン特有の吸水による寸法変化が設計に大きく影響します。代替時は使用環境(湿度)まで考慮する必要があります。

PEEK(スーパーエンプラ)

慢性的に供給がひっ迫しており、納期が数ヶ月〜半年以上かかるケースもあります。

不足の主原因

  • 生産メーカーが限られている
  • 半導体・医療分野での需要急増
  • 高付加価値用途への優先供給

現場で起きている問題

  • 見積もり自体が出ない
  • 価格が都度変動する
  • 小ロット対応不可

PEEKは耐熱・強度・耐薬品性のバランスが非常に高いため、完全代替は困難…!用途によっては設計変更が前提になります。

PTFE(テフロン)

グレードによって供給状況に差があり、特に高純度品や充填材入りは入手が難しくなっています。

不足の主原因

  • フッ素系材料に対する環境規制強化
  • 原料供給の制限
  • 生産縮小の影響

現場で起きている問題

  • 同等性能の代替が見つからない
  • シール性能の低下リスク
  • 摩擦特性の再現が難しい

低摩擦性と耐薬品性を同時に満たす材料は少なく、用途によっては寿命や性能が大きく変わる可能性があります。

PPS

納期が長期化しており、特にガラス繊維入りグレードは入手が難しい状況です。

不足の主原因

  • 半導体・電子部品分野での需要増加
  • 高耐熱材料の需要集中

現場で起きている問題

  • 小ロットでの入手が難しい
  • 材料確保のための先行発注が必要

耐熱・電気特性の要求が高い用途では代替が難しく、コスト上昇も大きくなります。

PC(ポリカーボネート)

一部グレード、特に透明用途で供給が不安定になっています。

不足の主原因

  • 原料ビスフェノールAの供給影響
  • 医療・建材用途の需要変動

現場で起きている問題

  • 光学品質のバラつき
  • 透明性の確保が難しい
  • クラック(割れ)のリスク

透明性は維持できても耐衝撃性が低下する場合があり、用途によっては破損リスクが高まります。

現在の樹脂材料の供給状況は、一時的な不足ではなく、原料・国際情勢・需要構造が絡んだ長期的な不安定状態に入っています…!

これまでのように「性能が最も良い材料を選ぶ」という考え方だけでは、納期遅延・コスト増・再設計といったリスクを避けることができません…!

今後は、以下のような供給リスクを前提とした設計・調達が重要になります!

材料選定の基準を見直す

従来は強度、耐熱、耐摩耗といった性能重視が中心でしたが、これに加えて

  • 入手性(安定供給できるか)
  • 納期(読めるかどうか)
  • 継続性(同一材料を使い続けられるか)

を必ず評価する必要があります!

性能+供給安定性の両軸で判断することが前提になります。

単一材料依存を避ける

特定の材料(例:POM、PEEKなど)に依存した設計は、供給停止時にそのまま製品停止につながります。

そのため…代替候補をあらかじめ用意する、複数材料で成立する設計にする、グレード変更の許容範囲を決めておく、といった対応が重要!

「その材料がないと成立しない設計」はリスクが高い…!

代替材料は物性だけで選ばない

代替検討では、カタログスペックだけで判断すると失敗しやすくなります。

特に注意すべきポイントはこちら!

  • 摩耗・摺動特性(数値に出にくい)
  • 吸水による寸法変化(ナイロン系)
  • 温度環境による変形
  • 経年劣化やクラック発生

「実際の使用環境」で評価することが不可欠です!

納期を前提に設計する

現在は「いつ入るかわからない材料」が存在するため、設計段階で納期の長い材料を避ける、長納期材は早期手配・在庫確保を前提にする、試作段階から量産材の入手性を確認するといった対応が必要です!

設計後に調達を考えるのではなく、同時に考える時代です…!

調達・設計・加工の連携を強化する

樹脂不足の影響は、1部署だけで解決できる問題ではありません。

  • 設計:代替可能な構造にする
  • 調達:供給状況を常に把握する
  • 加工:加工性・実現性を判断する

この3つが連携して初めて、安定した製造が可能になります。

「設計だけ」「購買だけ」で完結しないのが今の特徴です。

今後の見通し

現状の供給不安は、原料(石油・化学)依存・国際情勢・半導体・自動車需要といった構造的要因によるものです。

そのため、短期的に改善する可能性はあるものの、完全に安定した状態に戻る可能性は低いと考えられます…

つまり…「不安定が通常状態」として対応することが現実的です

現在は「材料がある前提」での設計が難しい状況です…!

早い段階でご相談いただくことで、無駄な再設計や納期遅延を防ぐことができます。

「この材料は代替できるのか?」「どの樹脂なら安定して入るのか?」といった内容でも構いません!お気軽にお問い合わせください!

このようなご相談が増えています

  • POMやPEEKが入手できず、代替材料を検討したい
  • 納期が読めないため、設計変更をしたい
  • コストを抑えつつ安定供給できる材料を知りたい
  • 樹脂から金属、またはその逆の変更を検討している

お問い合わせ

お問い合わせ
まずはお問い合わせフォーム、またはお電話にてご連絡ください!
「材料が入らない」「代替できるか知りたい」といった段階でも問題ありません!
内容の確認・ヒアリング
下記のような内容を中心に、詳細をお伺いします。

・使用用途・使用環境(温度・荷重・薬品など)
・必要な性能(強度・耐摩耗・耐熱など)
・現在使用している材料・困っている点
・数量・希望納期

図面や現物がある場合は、共有いただくことでより具体的な検討が可能です!
材料・加工方法のご提案
ヒアリング内容をもとに、入手性を考慮した材料選定や代替材料の提案、加工方法・コストの最適化など、実現可能なプランをご提案します!
お見積り・ご提案
内容確定後、お見積りと納期をご案内いたします。

供給状況を踏まえ、現実的なスケジュールをご提示します!
試作・量産対応
必要に応じて試作から対応し、問題がなければ量産へ移行します!

材料変更を伴う場合も、段階的に確認しながら進めることが可能です。

お問い合わせ・お見積もり・材料切り売りこちらから!